Maintenance
【SSI工法】塩害対策工法
Sanyo Road Industry
塩害
コンクリート構造物が塩分によって劣化損傷することを 塩害といいます。
塩害によって、コンクリート中の鉄筋が錆びて膨張し、 ひび割れや表面のはく落を起こし、重大な事故につながる恐れがあります。
通常、コンクリートの中にある鉄筋は強いアルカリ性のため、表面に不動態被膜という
緻密な膜を形成して錆びない状態になっていますが、コンクリートに含まれる塩分の濃度が一定以上になると、鉄筋の不動態被膜が破壊されることのよって、腐食が始まります。
コンクリートに塩害が発生するメカニズムとは?
橋梁などの塩害による損傷を補修するためには、欠損部の修復はもちろんのこと、 今後外部から供給される塩分、躯体内部に残っている塩分の両方を考える必要があります。【SSI工法】を使用することで、安全で長期間にわたって構造物の供用を望めます。
(財)鉄道総合技術研究所(鉄道総研)と高速道路総合技術研究所 NEXCO総研(旧日本道路公団試験研究所)との共同開発による塩害抑止工法

◎旧NETIS登録技術(登録名称:N-SSI工法)
◎登録No. KK-100009-VE『活用促進技術』
◎塩分吸着剤による高防錆型断面修復工法



Sanyo Road Industry
SSI工法の
特殊なメカニズム
鉄筋のさびは、ケレンによって完全に除去することは不可能です。
通常の断面修復工法では、鉄筋表面に残ったさびが再劣化の大きな原因となります。
SSI工法では、残存さび層に存在する塩分を吸着し、さびの進行を抑止します。
塩分吸着剤は正(+)に帯電させた層状構造を持ち、塩化物イオン(Cl-)を吸着し、
予め保持させた亜硝酸イオン(NO2-)を放出します。

SSI工法が従来の工法と決定的に異なるのは、鉄筋及びその周辺の塩分を低減し、
鉄筋の腐食を長期的に抑止することです。



Sanyo Road Industry
SSI工法の
高耐久性の理由
SSI工法(塩害対策工法)のポリマーセメントモルタルには、
特殊な「塩分吸着剤」が配合された遮塩モルタルであり、コンクリート中の塩分や
鉄筋の残存さびに含まれる添加物イオンに直接作用し、吸着・固定するので、抜本的
かつ長期的に塩害を抑止する高機能防錆型の断面修復工法が可能です。
部分断面修復後のマクロセル腐食対策としても有効で、高耐久性を実現します。

塩分吸着剤は、
層状の構造を有するカルシウム・アルミニウム複合水酸化物で、
層間に鉄筋腐食抑制効果のある亜硝酸イオン(NO2-)をもっています。
鉄筋・鋼材が腐食しにくい環境に改質します。
②亜硝酸イオンを放出、鉄筋腐食により破壊された不動態皮膜を回復します。
③断面修復後の鉄筋腐食を安定的・長期的に抑止します。



Sanyo Road Industry
塩化物イオン量に応じて
材料構成パターンを選べる
現場に即した塗布厚と施工パターンを設定できるため、
合理的かつ経済的な補修が可能です。
塩化物イオン量が10kg/m3を超える事例にも対応できます。
10kg/m3未満であればはつり量を低減します。

施工前に塩化物イオン量の簡易な測定を行うことで、 より精度の高い塩害対策を行うことができます。
硬化コンクリート中の塩化物イオン量測定に準じた試験方法
【NDIS 3433 硬化コンクリート中の塩化物イオン量の簡易試験方法(日本非破壊検査協会)】
少量のドリル削孔粉を試料とし、劣化診断項目の1つである既設コンクリート構造物の
塩化物イオン量の簡易診断が可能です。



今後はNETISサイト内「NETIS掲載期間終了技術リスト」に掲載され、技術名称等の提供は引き続き行われます。
■施工実績 2019年 5月 備前市 平成歩道橋
2019年 6月 国土交通省中国地方整備局 旭川大橋
2019年12月 国土交通省中国地方整備局 百間川維持工事
■工法に関する問い合わせ
山陽ロード工業㈱メンテナンス事業部(塩害対策工法研究会正会員)
岡山市北区田益1388-7田益エイトビル TEL:086-294-7002
担当:難波 携帯:080-8244-5935
メール:namba★sanyou-road.co.jp (★を@に変えてください)